「書かないエンディングノート」へ込めた私の思い
「わからない・・・何で書けないの?」
私は31歳の夏、自身の公正証書遺言を作ろうとしていました。
相続の専門家として、お客様に遺言をお勧めする立場であること。
結婚することが決まっていて、家族の関係が変わる時期であること。
そんな理由でふと思いついたのです。
結婚式と自分の公正証書遺言の打ち合わせを同時進行していた花嫁は
全国でも珍しいと思いますが・・・(笑)
私は20歳の時に税理士業界へ飛び込み
日常の仕事の中で相続税の申告や生前対策などで
経営者や不動産オーナーの相続の現場に11年間携わっていましたから、
雀の涙ほどの自分の財産について遺言書を書くなんて
そう難しいことではないと高を括っていました。
しかし・・・筆が進まなかったのです。
というより、自分自身
「何を」「どこに」「いくら持っているのか?」を
はっきりと把握できていなかったのです。
遺言書にも書き方がいろいろありますが
私は「〇〇銀行□□支店に口座を持っている」というように
自分が死んだ後手続きをする人が分かりやすいよう、
財産をリストのように表示して作成しようと考えました。
しかし預貯金を例にあげると
その時点で6つの口座を持っていました。
日々そんなに使い分ける必要はありませんから、
普段使わない通帳をどこに置いたかわからない状況になっていて、
いざ口座情報を書こうとした時すぐに分からなかったのです。
その時思い出しました。
親戚の大叔母が急性大動脈解離で急死した後、
布団の中から定期預金証書が出てきた話を・・・。
管理できていないことで
危うく布団ごと定期預金の預け先のヒントを捨ててしまうことになるところだったと。
思えば、両親や、親戚、
ましてやお客様でどれだけの人が自分の書類を把握できているのだろうか?
把握できていないことで、どれだけのリスクがあるのだろうか?
何とかしなければいけないのではないか?
その思いから、私は
専門知識がなくても、片付けが苦手な人でも作れる
【書かないエンディングノート】
を作らせていただきました。
この「書かないエンディングノート」が
皆様の将来への不安を少しでも軽減できることを願っています。
2021年春
(たまる ひろこ)
こんな方にオススメします!
書かないエンディングノート®のポイント
重要書類は「増える・減る・入れ替わる」の繰り返し
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